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PICK UP

ピックアップ

北斎・広重 大浮世絵展
ー巨匠対決!夢の競演 あなたはどっち派?ー

葛飾北斎と歌川広重
―浮世絵の二大巨匠による競演
金沢に来たる!

葛飾北斎と歌川広重は、浮世絵師のなかでも抜群の知名度で、国内外で人気を誇る二大絵師です。
北斎は「冨嶽三十六景」に代表される、巧みな線による大胆な構図と、北斎色といえる象徴的な色使いによる独創的な画風で、多くの絵師たちに大いなる影響を与えました。
一方の広重は、名作「東海道五拾三次之内」を世に送り出した浮世絵師です。卓抜した画面構成はあくまでも人間を主役とし、抒情に満ち躍動感あふれる風景画は、後期印象派の画家たちを魅了しました。
本展では、日本有数の浮世絵コレクター・中右瑛氏所蔵の名品約200点を紹介します。北斎・広重の代表作や二人に共通するシリーズもの、役者絵、妖怪絵、滑稽絵など浮世絵の二大巨匠による競演をお楽しみください。

みどころ

〈第1章〉「東海道五十三次」対決
― 旅・風物・グルメ

天保3年(1832)広重は、八朔の御馬献上の一行に加わり京を目指しました。広重はその時のスケッチをもとに、翌、天保4年頃にいわゆる保永堂版「東海道五拾三次之内」を刊行。当時37歳の広重は、この大ヒットにより一躍人気絵師となり、本シリーズは後世に残る名作となりました。一方の北斎は、広重に早まること約30年以上前、享和~文化年間(1801~1817)には7種の「東海道五十三次」シリーズを描きました。広重とは一味違う旅風俗が主体となり、旅人やその土地に暮らす人々、食や風物などの描写に力を入れたのです。
本章では広重の代表作「東海道五拾三次之内」と、北斎の「東海道五十三次・絵本驛路鈴」を比較展示します。

葛飾北斎《東海道五十三次 日本橋》1

歌川広重《東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景》2

1 葛飾北斎《東海道五十三次 日本橋》
2 歌川広重《東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景》

〈第2章〉「歌舞伎」対決
― 役者絵・武者絵・忠臣蔵

現代においても、日本人に人気の高い歌舞伎の演目「忠臣蔵」。歌舞伎だけでなく、映画やドラマで繰り返し登場するこの忠義の物語は、発表当時も大ブームを巻き起こし、浮世絵師たちはこぞって「忠臣蔵」を描きました。
本章では、北斎と広重が描く「忠臣蔵」を比較展示するとともに、二人が描いた役者絵、武者絵を紹介します。

葛飾北斎《新板浮絵忠臣蔵 第十一段目》1

歌川広重《忠臣蔵 十一段目 夜討三 本望》2

1 葛飾北斎《新板浮絵忠臣蔵 第十一段目》
2 歌川広重《忠臣蔵 十一段目 夜討三 本望》

〈第3章〉「名所」対決 ― 風景と江戸美人

「東海道五拾三次」で第一級の絵師となった広重は、その後も「近江八景」「京都名所」など、主要観光地の風景画を次々と発表していきます。一方の北斎は、「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」など風光明媚な各地の風景画を描きました。本章では、二人が描いた名所風景と、当時流行った風景画と美人画の組み合わせから、江戸の女性たちを描いた「美人画」を紹介します。

葛飾北斎《風流江戸百日の出》1

歌川広重《上野不忍の池雪の景》(部分)2

1 葛飾北斎《風流江戸百日の出》
2 歌川広重《上野不忍の池雪の景》(部分)

〈第4章〉「版元」対決
― 代表作とヒットメーカー

江戸時代の版元は、企画立案から印刷・販売までを一貫して管理し、浮世絵の制作・流通を担っており、売れ行きを大きく左右する存在でした。本章では、北斎の代表作「冨嶽三十六景」と広重の代表作「名所江戸百景」を展示するとともに、それらの作品のヒットの裏にいた「西村屋与八」「魚屋栄吉」という二人の版元を紹介します。

葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》1

葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》2

歌川広重《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》3

歌川広重《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》4

1 葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》
2 葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》
3 歌川広重《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》
4 歌川広重《名所江戸百景 深川洲崎十万坪》

〈第5章〉「ユーモア」対決
― 滑稽絵・妖怪・文学

広重の創作は、風景画にとどまらず、戯画といったように多才な画風を展開させていきました。一方の北斎もリアルな描写による妖怪を描いた「百物語」をはじめ、妖怪絵・幻想絵が多数あるほか、海外で北斎の名を知らしめるきっかけとなった「北斎漫画」を描きました。また、狂歌や俳句を書き添えた作品は、画と相まって豊かな情緒性が生み出されました。本章では、このように多才な画風を展開した、二人の作品を紹介します。

葛飾北斎《百物語 さらやしき》1

歌川広重《春遊び福大黒 鼠の所作事》2

1 葛飾北斎《百物語 さらやしき》
2 歌川広重《春遊び福大黒 鼠の所作事》

〈第6章〉「肉筆画」対決 ―卓越した描写力

北斎・広重とも肉筆画においても秀作を残しています。広重の肉筆画は、やはり風景画が多く、淡い色彩と軽やかな筆致が特徴としてあげられます。一方の北斎は、師匠の勝川春章がそうであったように、卓越した描写力、精緻な表現力で九十年の生涯に残した肉筆画は多彩を極めています。
本章では、一点物である貴重な肉筆画を紹介します。

葛飾北斎《三竦の図》1

歌川広重《山邑の景》2

1 葛飾北斎《三竦の図》
2 歌川広重《山邑の景》

開催概要・アクセス

開催概要

展覧会名称

北陸中日新聞発刊65周年記念
北斎・広重 大浮世絵展
ー巨匠対決!夢の競演 あなたはどっち派?ー

会期

2025年9月6日(土)~10月5日(日)

休館日

会期中無休

開館時間

9:30~18:00(※入場は閉場の30分前まで)

会場

石川県立美術館(金沢市出羽町2-1)

主催

北陸中日新聞、石川テレビ放送、石川県立美術館

後援

石川県、金沢市、金沢市教育委員会、NHK金沢放送局

特別協賛

アルスコンサルタンツ、東海東京証券

監 修

中右 瑛(国際浮世絵学会常任理事)

企画協力

ステップ・イースト

アクセス

石川県立美術館

〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/

[バス]
JR金沢駅兼六園口(東口)から、路線バスで『広坂・21世紀美術館(石浦神社前)』または『出羽町』下車、徒歩5~10分
※最新の運行状況は北陸鉄道ホームページなどでご確認ください。
詳しくはこちら(北陸鉄道ホームページ
[タクシー]
JR金沢駅兼六園口(東口)から約4km、平常時で10~15分
[自家用車]
北陸自動車道「金沢西」または「金沢森本」ICから20~30分
※駐車場に限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。

チケット

観覧料(税込み)

 当日前売り
一般1,400円1,200円
高校・大学生900円700円
小・中学生600円400円
  • ※前売券販売期間=7月1日(火)10:00~9月5日(金)
  • ※未就学児は無料。
  • ※20名以上の団体の場合、前売り料金でご入場いただけます。(会期中に窓口にてご購入ください)
  • ※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者福祉手帳、ミライロIDをご提示の場合は、ご本人様は前売り料金、そのお付き添い1名様は無料でご入場いただけます。(会期中に窓口にてご購入ください)
  • ※各種割引は重複してご利用いただくことはできません。ご了承ください。

チケット取扱場所

・チケットぴあ(Pコード:687-266)チケット購入
・セブンチケットチケット購入
・ローソンチケット(Lコード:55731)チケット購入

・イープラスチケット購入
・Boo-Wooチケットチケット購入

北陸中日新聞販売店/★金沢中日文化センター(金沢エムザ2F)/★中日サービスセンター(中日新聞北陸本社1F)/石川県立音楽堂チケットボックス/★香林坊大和プレイガイド/★アピタ松任ティオ/★うつのみや各店 など
(★は前売券のみ販売)

関連イベント・タイアップ情報

記念講演会「北斎と広重 二大巨匠の挑戦」

江戸時代を代表する北斎と広重の名品をポイント解説しながら、浮世絵の魅力について考察します。

日時|9月6日(土) 開演13:30~(開場13:00~)
講師|川崎浮世絵ギャラリー学芸員 山本野理子氏
会場|石川県立美術館 ホール
定員|先着約200名
※聴講無料。ただし、本展の観覧券(観覧済み半券可)が必要です。

コラボスイーツ

「北斎・広重 大浮世絵展」と「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」が特別コラボ!
会期中、石川県立美術館内「ル ミュゼ ドゥ アッシシュ KANAZAWA」にて、北斎・広重の作品世界をイメージしたコラボスイーツを販売します!
※詳細は決まり次第、本ページでお知らせします

ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA

展覧会相互割引情報

下記展覧会の半券をご提示で「北斎・広重 大浮世絵展」の当日料金から100円引き。また、「北斎・広重 大浮世絵展」の半券をご提示で下記展覧会の割引特典があります。

ミニチュアドールハウスの世界展
~時をかけるドールハウス~

9/12(金)-10/13(月・祝)
金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB

詳しくはこちら

移転開館5周年記念 ルーシー・リー展
-東西をつなぐ優美のうつわ-

9/9(火)-11/24(月・休) 国立工芸館
詳しくはこちら(国立工芸館HP

グッズ

北斎・広重 大浮世絵展のオリジナルグッズをご紹介します。
会場ではこの他にも様々なグッズを取り揃えて、みなさまをお待ちしております。(価格・商品数は予定)

・ポストカード(40種) 各132円
・額絵(8種) 各1,100円
・チケットファイル(2種) 各330円
・切手風シール 770円

・A4クリアファイル(11種) 各440円
・一筆箋(2種) 各550円
・マスクケース 440円
・扇子(2種) 各1,100円

・トートバッグ(6種) 各2,750円
・Tシャツ(6種)S/M/L/XL ※価格は種類による
※価格はすべて税込み

お問い合わせ

北陸中日新聞事業部
TEL.076-233-4642(平日10:00~17:00)

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